2019.01.08

LGBTQの「Q」って何のこと?

LGBTコラム

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LGBTを検索すると、「LGBTQ」という言葉が出てくることがあります。見たことがある方もいるのではないでしょうか。LGBTは世の中に浸透してきていますが、この「LGBTQ」に関しては、認知度が低いように思われます。今回は、LGBTのおさらいを含め、LGBTQの「Q」に注目して解説します。

1.LGBTをおさらいしよう!



こちらのサイトでも、何度か解説していますが、LGBTQを知るために、もう一度おさらいしてみましょう。

<Lesbian (レズビアン)>
女性だけど、女性のことが好きという、女性同性愛者

<Gay (ゲイ)>
男性だけど、男性が好きという、男性同性愛者

<Bisexual (バイセクシャル)>
男性と女性のどちらも好きになることがある両性愛者

<Transgender (トランスジェンダー)>
身体上の性別に違和感を持った人で、生まれたときは男性で女性として生きている方や、生まれたときは女性で男性として生きている方

しかし、この4種類だけでは表すことができない方もいます。
性自認に関するもので例えれば、
・男性でも女性でもどちらでもない
・男性と女性のどちらでもある
・男性と女性の中間くらい
・7割が男性、残りの3割が女性
このように感じている方もいるのです。

また、性的指向に関するものでは、
・普段は女性が好きだけど、男性を好きになることもあり、でも男性の体に性的に興味はない
・男性も女性も好きになったことがあり、今は男性の方が好きなので女性には恋愛感情ない
・性別関係なく、好きになった人が好きなので、決めたくない
こういったこともあげられます。


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2.LGBTQの「Q」って?



上の章でもお伝えした通り、世の中には、LGBTに該当しないさまざまな人が存在します。「男」「女」「LGBT」だけで分けて考えるのは、難しいことがわかります。
では、LGBTQの「Q」とはなんでしょうか。じつは「Q」には2つの意味があります。

<Queer(クイア)>
クイアというのは、もともとは「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表した言葉でした。しかし、レズビアンやゲイやバイセクシュアルなどは、「異常なことではない」という誇りを持ち、肯定的な意味を持たせるために、あえて「クィア」という言葉が使われるようになりました。

<Questioning(クエスチョニング)>
自分の性的指向や性自認を決められなかったり、迷ったりしている方です。もしくは、決めたくない、決めないと考えている方、そのようにしている方もクエスチョニングにカテゴライズされます。

例えば、
・自分がなんなのか、まだハッキリしていない
・どちらとも言えないし、決める必要もないと思っている
・探し中だけど今の状態が心地よい
・揺らいでいるけどこれが自然と感じる


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3.他にもまだある性カテゴリー



LGBTQの他にも、「LGBTQIA」というものもあります。この「I」と「A」についてみてみましょう。

インターセクシュアルと呼ばれることもあるインターセックスは、異性の染色体や性器をもって生まれてきた人のことで、性分化疾患(インターセックス)といいます。
これは、性分化疾患という疾患になります。

一例としてあげると、
・体内に精巣と卵巣の二つを持つ人
・外性器は男性なのに体内には卵巣がある
・男女両方の身体の特徴を持ち合わせている
などがあります。

しかし、インターセックスの方からすると、自分がLGBTに含まれるとは思えないなど、LGBTにカテゴライズされるのはおかしいと考える方もいるのです。

<Asexual(アセクシュアル)>
これは、恋愛感情にまつわるセクシュアリティで、恋愛感情や性的欲求を持たない人のことをアセクシャル(無性愛者)といいます。世界人口でみると1%の割合で存在すると考えられていますが、意外と自分の身近にそんな方が存在する!という声もあり、じつはもっといるのでは?と思われているようです。
また、「ノンセクシュアル」という、恋愛感情は持っても、性的欲求は抱かない人もいます。

アセクシャルは「草食系」と勘違いされますが全く違います。アセクシャルの方は好んで恋愛感情を抱かないわけではありません。
しかし、「どうして恋愛しないの?」や「結婚や子どもはどうするの?」「とりあえず、誰かと付き合ってみたら?」など言われることも多いのだそう。
完全に理解はできなくても、「そういうセクシャリティなんだ」と認めることはとても大事なことです。強要するような発言は禁物です。


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4.「LGBTTIQQ2SA」最も長いカナダの呼び方!



おそらく一番長い、LGBTを表す言葉かもしれません。
これは、カナダでの呼び方ですがご紹介させてください。みなさんは分かりますか?

<Transsexual(トランスセクシュアル)>
トランスジェンダーと似ている単語ですが、トランスセクシュアルの方は体の性と性自認があっていないため、体の性を手術によって心の性と一致させたいと考えている方のことを指します。

<2-spiri(トゥー・スピリット)>
見慣れない言葉ですが、これは、ネイティブアメリカンの考え方で、様々なジェンダーロールを生きている人」を指します。
日本語に訳すると、「2つの魂(スピリット)を持つ」といった感じでしょう。
男女どちらにも属さず、一般的な男らしさや女らしさから外れている人のことを表し、男女両方の格好をして儀式を行なったり、パフォーマンスを行なったりするそうです。

ちなみに最後のAは、Ally「アライ」です。これは、LGBTの方を支持したりサポートしたりする方たちのことです。


5.まとめ



いかがでしたでしょうか?「LGBTQ」の「Q」以外も色々と解説しましたが、LGBTのどれにも当てはまらない方が大勢いるということです。また、性カテゴリーには「ストレート」も含まれます。今までは、心の性も身体の性のように、「男性」と「女性」しか存在しないとされてきましたが、これからはどんなセクシャリティでも「当たり前」になる時代です。LGBTQの方が「私たちの気持ちはストレートには分からない」とならないように、偏見や差別を取り除き、様々なセクシャリティを認め合っていきましょう。

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